債務整理（任意整理）の費用の相場は？　弁護士・司法書士費用は高い？安い？

借金が増えてきて何か手を打たないといけないというときに、まず検討するのは任意整理（弁護士や司法書士が金融業者と個別に交渉して借金の長期での分割払いや減額を取り決めてくれる手続き）ではないでしょうか。
しかし、任意整理をするにしても費用がかかります。
借金で金銭的に大変な中でも必要なお金ですので、相場がどれくらいか知っておくことは重要です。
今見ている弁護士事務所や司法書士事務所の任意整理の費用が高いか安いか、検討してみてはいかがでしょうか。

弁護士事務所だと
ホームページで債務整理を取り扱っている、比較的大きいの事務所を１０個ほど調べてみたところ、基本の費用としては、借入先１社あたり４万４０００円～６万６０００円の範囲で、４万４０００円が多いという結果でした（いずれも税込み）。
ただ、相手の金融業者の種類（銀行（保証会社が入るので時間がかかる）やマイナーな街金（交渉に応じてくれるか不明である）など）や業者数などに応じて１万１０００円～３万３０００円ほど上乗せされることがあるようです。
また、解決報酬や減額報酬として、２～３万円程かかってくるところが多いようです。
実際のところ、１社あたり６万円から７万円ほど見ておいた方が確実のようです。

司法書士事務所だと
こちらもホームページで債務整理を取り扱っている司法書士事務所を５つほど調べたところ、基本の費用は２万２０００円から４万４０００円のようです。
また、相手の金融業者や業者数などに応じて金額が上乗せされることや、解決報酬や減額報酬として、２～３万円程かかってくるところが多いのは弁護士事務所と同様のようです。
弁護士事務所と比較すると少し安いように見えますが、弁護士事務所ではやっていないことの多い返済代行（依頼者は弁護士や司法書士に月々の業者への返済金を渡し、弁護士や司法書士が業者の口座に振り込むというもの）をしていることが多く、これについて毎月、１社あたり１１００円ほどの手数料が必要なようです。
結果として、費用は弁護士事務所と司法書士事務所であまり変わらないようです。

支払が難しい場合
多くの事務所では、数回（２回～６回くらい）の分割払いが認められているようです。依頼をすると弁護士や司法書士は受任通知を業者に送って返済をストップさせてくれますので、その間に費用の分割払いを行うことが可能です。
それでも厳しい場合は、国が出資して運営している法テラスを利用することで、毎月の費用の支払いを５０００円～１万円ほどにまで抑えることもできます。
ただし、法テラスの利用には収入や資産の審査がありますので、正社員で毎月一定の収入があるという人には難しいかもしれません。